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ブランド志向 [デンマークの生活]

前回のブログにつながるが・・・
デンマーク人の親たちが多額の費用をつぎこむのは、年に1度のクリスマスプレゼントだけでなく、日常の子供服にも及んでいる。12月11日放送のラジオ番組"Kaffeklubben paa P1"(Danmarks Radio)でも話題になっていたが、自分の衣服にかける費用を抑えてでもブランドの子供服を買って着せる親が増えている。ブランド志向は子供服に限ったことではない。大人の服でもブランド志向がますます強くなってきている。

1990年代のデンマークは状況がまた違ったように思う。デンマークを訪れて、また1年後にデンマークを訪れても、街の様子はほとんど変わらず、店で売っている商品も前の年と同じようなものばかり。次々と新商品が出て店頭の商品が常に入れ替わっている日本とは大違いだなあと感心したものだ。電化製品も古臭い型のものを延々と使い続けるデンマーク人。そして、おしゃれとは縁がなく、ブランドなどにこだわらない。(コペンハーゲンのストロイエには確かにブランドの店舗は並んでいたが。)「住」は豊かだが「衣」には無頓着なデンマーク人。そんなイメージがあった。

確かに今は豊かすぎる時代だ。特にデンマークは社会の経済状態がよいので、比較的裕福な家庭が多い。たいていの物は簡単に手に入ってしまう。欲しい物が手に入るとまた別の物が欲しくなる。さらによいものが欲しくなる。人間の欲望には際限がない。

また、さまざまなメディアによる広告が消費者の購買意欲をあおる。グローバル化により、世界中の商品の情報が手に入り、簡単に購入することができるようになった。子供たちもテレビだけでなく、インターネットや携帯電話でさまざまな商品の広告を目にし、欲しくなってしまう。

ティーンエイジャーがブランド品を万引きする事例も増えているという (JydskeVestkysten 23.10.2007)。また、一部の所得の低い家庭の家計が子供のブランド品によって圧迫されているということも聞く。当然、消費者の選択の問題であるが、子供向けのコマーシャル規制をさらに厳しくする必要があるのではないかという議論も出てきている。


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