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デンマーク人ももっと休暇をとるべき? [デンマークの生活]

前回、デンマークの有給休暇日数が多く、日本では休暇の付与日数が少ないうえに取得率が低いということを書いた。ところが先日デンマークでは、デンマーク人の休暇の取得が不十分であるという記事が掲載されていた。ある調査で回答者の26%が夏に1-2週間しか休暇をとらないということが明らかになったというのだ。ここ最近デンマークの新聞ではストレスの問題がクローズアップされることが多い。そのなかでいわれているのは、日常的にストレスを感じているデンマーク人が多く、このままでは心身の疾病につながって医療費がかさむことになり、労働の効率も落ちる。これは社会の損失となる、ということだ。日本人から見るとデンマーク人は労働時間が短く生活を楽しんでいるように思えるのだが、傾向として、デンマーク人の生活はますます忙しくなり、プライベートとの両立が難しくなっているという。

 

↑デンマークの夏のある日(西ユトランドの地方都市 Holstebro にて)

また、休暇を取ったあとは仕事の能率が上がるという調査結果が昨年、あるデンマークの新聞に発表された。調査の回答者1000人のうち約3分の1が「休暇後は仕事の能率が上がった」と答えたという。「休暇後に能率が落ちた」と答えたのは30人にすぎなかった。「だからデンマーク人はもっと休暇をとるべきだ!」というのが、ストレスケア専門家のコメント。一方、経営者側であるデンマーク雇用者連合(DA)はその主張を支持せず、「休暇をさらに長くすることは、個人にとってはよいことだろうが、デンマーク経済にとってよいことだとは思わない」とコメントしている。

参考サイト:
http://www.dr.dk/Nyheder/Penge/Jobliv/2007/07/09/070330.htm
http://www.dk-arbejdsmarked.dk/seneste_nyt.html?id=20191


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