バカンス！

といっても残念ながら自分のバカンスではなく・・・　

デンマークではバカンスシーズン真っ只中で、みんな海外に出かけたり、サマーハウスに行ったりと楽しんでいる様子。数日前にもデンマーク人の友人から「明日から休暇に入ります！家族でサマーハウスに行き、ゆっくり過ごす予定。楽しみ！」というメールが入った。ああ、うらやましい・・・。（毎年デンマークに数週間行くようにしているのだが、今年は３月に行っているので、今夏は暑い日本でじっと我慢の予定（涙））

↑デンマーク人にとってバカンスといえば海！Skagen近くの海岸にて。

デンマークの夏の気候はさまざまで、冷夏の年には本当に肌寒くて雨が多く、夏とは思えない・・・という時もある。しかし運がよければ晴天続きで、日中は25度前後、朝晩は15度くらいという、日本では考えられないような気持ちのよい気候になる。大体湿度が低いのも嬉しい。
デンマーク人は30度を超えると「暑くて耐えられない。。。」を連発する。たしかにエアコン、扇風機が完備していないし、猛暑を想定していないガラス張りの建物などでは温度が異常に上昇する。それでもやはりデンマークの夏は美しく素晴らしい！のだ。　冬が暗く寒いだけにデンマーク人にとってその喜びはひとしおのようだ。

デンマーク人は、年間５週間（実質25日）の有給休暇をとることができる（前年度に１年間雇用されていることが条件）。そのうち３週間は５月～９月にまとめてとることが認められている。特に７月と８月は３週間ほど続けて休む人が多いので、さまざまな機関にメールで問い合わせしても、「○月○日まで休暇をとっています」といった自動返信メッセージが返ってくることが多い。この期間はデンマークの諸機関のやり取りはスムーズにいかないと覚悟しておいたほうがよいと思う。

日本の年次有給休暇は、６ヶ月継続勤務すると（８割以上出勤）10日間付与される。さらに勤続年数が増えるにつれ休暇日数が増え、最大20日間とされている。実際に１年間に企業が付与した年次有給休暇日数（繰越日数は除く）は、労働者１人平均17.9日。そのうち労働者が取得した日数は8.4日で、取得率は47.1％（平成17年）。つまり半分以上の休暇を捨てているのだ。どう考えても休みが少なすぎる。

一方、日本の夏季休暇を見てみると、今年の夏季の連続休暇の実施を予定している事業場は過去最高の92.9％で、平均連続休暇日数は8.2日で昨年より増加しているとのこと（ほんのわずかであるが）。

休暇は日数よりも質が大切、という意見もあるかもしれないが、旅行に出かけたり、家族や友人と過ごしたりしてリフレッシュし、自分を取り戻すためには、ある程度の休暇日数が必要だと思う。ストレスは無意識のうちに心身を蝕んでいくものだから、意識的に休みをとるようにしたい。

参考サイト：
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/06/h0621-1.html

コメント 2

先生、ブログ開設おめでとうございます(^^)
私も先月の夕食会で知り合いになったデンマーク人の友達からメールがきて、何日かノルウェーへバカンスにいってくると書いてありました。
うらやましいです(>_<)
いつかデンマークの夏を体験してみたいです。
そのために、北欧地域論の勉強頑張ります!
by yakko (2007-07-19 01:08) 

＞Yakko さん

コメントどうもありがとう。北欧地域論ということは、北欧事情の受講生の１年生でしょうか？　
デンマークの夏、ぜひ体験してください！語学のサマーコースやフォルケホイスコーレの短期コースに参加するのもいいし、まったくの観光でデンマークをまわるのもいいですね。
勉強すればするほど、現地に行った時に楽しめると思いますよ。
by Nobu (2007-07-19 21:51)