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おいしい和菓子とお茶のこころ [生活]

日常の忙しさを忘れさせてくれるちょっとした楽しみ。今の私にとってその一つは・・・
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和菓子づくりの講座です。3回シリーズですが、この間、第2回目に行ってきました。
「和菓子づくり」といっても、ほとんど出来上がっていて、仕上げの形作りを習うだけ。言ってみれば「いいとこどり」だけど、なかなか楽しいですよ~ 毎回季節感あふれるお菓子を2種類作ります。

その後にも楽しみがあります。敷地内にある素敵なお茶室で、自分が作ったお菓子とお抹茶をいただけるのです。
もみじの新緑がとても美しい庭を眺めながら、素晴らしいお茶室の茶道具やお軸、お花等を目で楽しみつつ、お薄をいただける喜び。
本当にかけがえのない時間です。

忙しい世の中、誰もが時間に追い立てられています。時間内にあれもこれもしなければならない。効率性が追求されています。
仕事が終わって家に帰ると、子供に対して「早くしなさい」を口ぐせのように繰り返す私。
できるだけこのセリフを言わないでおこうと思うんだけれど、つい連発。
子供に効率よく行動するように言うことは無意味です。(頭ではわかっています[あせあせ(飛び散る汗)]
子育てはおよそ効率性とは相容れない性質のものです。いかに時間や効率を忘れて家庭で子供と向き合うか。私の大きな課題です。

お茶室は時間を忘れさせてくれます。以前、茶道の稽古に通っていましたが、あのお茶室の凛とした空気が大好きでした。
もうひとつ、茶の湯の素晴らしいところは、客をもてなす亭主の心です。1回の茶事のために、どれほどの時間をかけ、どれほどの手間をかけ、客に配慮して準備に準備を重ねるか。これについて、表千家の千宗員氏は次のように書いています(京都新聞2008.4.6)。

「茶事を催すともなれば、招く客のために亭主はさまざまな心配りをします。茶会の趣向にあった道具を選び、茶室や露地を清めて客を迎えます。釜の湯が程よく沸くように炭をつぐ炭点前、季節や趣向によって用意された菓子なども、一服のお茶をいかにおいしくもてなすかの亭主の心の表れといえるでしょう。」

また次のようにも書いておられます。

スピードと効率が優先され、ともすれば結果ばかりが求められる今の風潮があります。そんな現代社会において、一服の「おいしいお茶」の背景にあるものに目を向けることは、忘れられつつあるプロセスの部分を見直すきっかけとなるのではないでしょうか。」

時間に追い立てられずにじっくりと人に配慮し、心を尽すことの美しさ、すがすがしさ。
そうして人と人との心がぴったりと寄り添ったときの喜び。そんなことを茶の湯は私たちに思い出させてくれます。
そもそも、人の心の触れ合いは、効率性や時間を忘れなければ成り立たないものなのかもしれません。

しかし・・・やっぱりお茶の楽しみはお菓子です。お茶の稽古に通っていた頃も、「今日はどんなお菓子だろう・・・」とワクワクしながら先生のお宅まで通ったものでした。
今回作った(形だけ)お菓子もとっても美味でした[かわいい](写真も美味しそうに撮れてるでしょ?)

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