「見える」力をつける [雑感]
気分転換 [雑感]
感謝する心 (2) [雑感]
某タレントが、その座右の銘「生きてるだけで丸儲け」から、子どもの名前を「いまる」と命名したという話は有名だ。
たしかに、人間は生きているだけですごーいことだ。物凄い偶然で命が誕生し、それがさまざまな困難をくぐりぬけて生き抜いてきている。それだけでも奇跡のようなこと。
そんな命の炎もいつ何どき消えてしまうかわからない。元気に生きていても、明日には死ぬかもしれない。命ははかない。
(芸能ネタばかりだけど)兵庫県出身の女優、藤原紀香さんは、阪神・淡路大震災直後の惨状を間のあたりにして、命のはかなさを実感し、一度きりの人生、自分の目指す女優という目標に向かって進んでいこうと決心したという。
私自身、ちょっと違うけど同じようなことを実感したのは、父親が倒れてしまったとき。クモ膜下出血から始まり、その後、不幸なことが重なって、結局、ほぼ植物状態寝たきりになってしまった。倒れる直前まで仕事にも行き、元気でピンピンとしていたのに。父は亡くなったわけではないが、ひょっとしたら亡くなるよりも辛いかもしれない状況で生きている。話もできない、食べることもできない、自分の力で動くこともできない生活。「退職したらやりたいことがいっぱいある。」と言っていた父。それがあっという間にできない状況になってしまった。
昨年夏にテレビで「余命1か月の花嫁」というドキュメンタリー番組が放映されていた。乳がんに冒されていた24歳の女性のドキュメンタリー。痛み・苦しみに耐え、フィアンセ、父親、友人たちに支えられながら、残された日々を生き抜いた彼女の姿に、私も思わず号泣。
彼女が言った言葉でとても印象に残ったものがある。
「皆さんに明日がくることは奇跡です。それを知っているだけで日常は幸せなことであふれています。」
命を与えられていることに感謝し、日々を大切に生きる。これが私の今年の目標かな。
感謝する心 (1) [雑感]
「○○力」という言葉が流行っている。「幸せ力」、「出会い力」、「孤独力」。
(そういえば、「老人力」という言葉もあったっけ。)
最近、「感謝力」という言葉を耳にした。ハッピーに生きるためには、感謝する心を持つことが大切で、その感謝する気持ちを感じられる力を感謝力ということらしい。
考えてみると、感謝力を高めるのは本当にむずかしい~。感謝すべきことはたくさんあるはずなのに、つい感じるのは不満ばかり。
つい先日、会員となっている、アレルギーっ子をもつ親の会の新年会に参加した。そのときに、同じ年頃の子どもを持つお母さんたちと話をしたが、赤ちゃんの頃に、アトピーが酷くてどんなに大変だったかという話題になった。
「うちは顔中が湿疹でジュクジュクで、服が汚れて着替えさせてばかりだったわ。」
「うちもそう。子どももかゆくて夜も眠れないから、母子ともに常に睡眠不足だったわ。」
湿疹が酷かったうちの長男は、ちょっとでも掻くと血だらけで見るも恐ろしい光景になったので、常に抱っこして手を握っていなければならなかった。同じような赤ちゃんが自由に床で這いまわったりおもちゃで遊んだりして、お母さんがその間に家事をしているのを見ると、とてもうらやましかった・・・ うちの子どもは少しでも目を離すと掻いて出血するので、手も目も常に離せない状態。時には、車を運転しながら、身体をねじって、後部座席のベビーシートに座っている息子の手を片手で押え、もう片方の手でハンドルを握っていた(今思うとなんと危険な・・・)。
夜は夫と交代で子どもの手を握って掻かないようにする。母乳で育てていたこともあって、母子ともに30分から1時間おきに目を覚ます時期が長く続いた。育児休暇から仕事に復帰してからも、しばらくはそんな睡眠不足の日々が続いた。あのときは、子どものアトピーさえ治ればどんなに幸せだろう。そして、一晩中、ぐっすり眠れたらどんなにいいだろうと強く思ったものだ。お母さん仲間と話していると、そんな記憶がよみがえってきた。
「あのときは無我夢中だったけど、今考えると自分でもよくやったと思うわ。」
「ほんとほんと。そう思うと、とりあえずは子供の湿疹がよくなってグッスリ寝てくれる今は幸せだなあ。」
「なのに、そんなこと忘れて、新たな不満ばかり口にしてしまうのよねー。」
我が家の場合、長男のアレルギーそのものは治ったわけでなく、食物アレルギーはまだまだある(卵、乳製品、大豆、小麦、ゴマ、そば、ナッツ類など)。しかし、食生活に最大限配慮しているおかげか、肌はとても綺麗になった。それだけで本当~に幸せだ。(また、次男は長男よりアレルギーがずいぶん軽い。)
忙しい毎日に振り回されて時間が過ぎていくが、時々、ゆったりした気持ちで自分を振り返り、感謝力を高めるよう心掛けなければ、と思う。
2007年のまとめ。そして展望。 [雑感]
2007年が幕を閉じ、2008年を迎えた。日本では2007年を象徴する漢字が「偽」とされた。皆さんにとっての2007年はどんな年だったのでしょうか。
↑今年3月に研修を実施したデンマーク・スヴェンボー市
私にとっての2007年は「挑戦」と「出会い」の1年だったように思う。
「挑戦」・・・ いろいろあった・・・
そのなかの1つ、3月に実施したゼミのデンマーク・フィールドワークツアーは初の試みであり、私にとってチャレンジでもあった。ゼミで現代社会のさまざまなテーマを扱うにあたり、学生に机の上の勉強だけでなく、実際に現地でフィールドワークを行う機会を与えたいという思いはずっと持ち続けていたが、それがようやく実現した。ゼミ生5人の個別プログラムをデンマーク・スヴェンボー市の担当者と2人ですべて企画・調整・実施し、10日間のプログラムを終えたときには、正直、ほっとした。
もちろん、失敗や反省点も多々あり、参加学生をはじめ、迷惑をかけたこともたくさんあるのだが、それでも、現地の人々の協力や、参加者5人のおかげで、大筋では成功をおさめたといえるのではないかと思っている。
帰国後も、報告書作成、HP作成、新聞取材、ラジオ出演、報告会開催など、研修の結果を広く伝えようとさまざまな取り組みを行った。
今年も第2回のデンマーク研修を実施するつもりだ。前回の反省点を踏まえて。
「出会い」・・・ 素敵な出会いもたくさんあったが、嬉しかった「再会」がいくつかあった。
まずは10年以上も前にデンマークの住宅に関する研究でご一緒したことのある同年代の研究者との再会。しばらく体調を崩されていてとても心配していたのだが、11月に京都に来ていただいて再会でき、本当に嬉しかった。
また、仕事とは離れるが、料理教室を主宰される大好きな先生と再会できたこと。先生は大阪外大出身であるから大学の先輩にもなるのだが、私たちにとって何がよい食事なのかを研究し普及活動をされている。子どもの食物アレルギーで食事のメニューに困っていた2年ほど前に大阪で開催されたアレルギー対応料理教室で初めてお会いしたのが最初の出会い。2007年から京都でも教室を持たれることになり、月1回、先生の教室に通い始めた。
画期的なメニューのレシピもさることながら、食に対する考え方、姿勢など、お話を聞いていて目からウロコが落ちることが多い。すべてに真摯に全力投球で取り組まれるし、お人柄も素晴らしく、先生とお会いするとパワーをいただける気がする。嬉しいことに先日、本を出版され、早速購入。日々の食事づくりにフル活用している。
アレルギー対応簡単おいしいごはん―卵、乳製品、小麦粉なし、砂糖、油脂を使わなくてもできる (マイライフシリーズ 688 特集版)
- 作者: 山本 朝子
- 出版社/メーカー: グラフ社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
もちろん、スヴェンボー市の研修プログラムで出会った現地の人々との素晴らしい出会いも忘れることができない。
2008年はどんな年になるだろうか。
引き続き、デンマークと日本の社会についてじっくり考え、さまざまな形でより広く発信していきたいと思っている。まずは、春頃に訳書と共著書の出版がひかえている。また近くブログで紹介したいと思う。