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豊かなのに幸せになれない、なぜ?<PART.2> (幸福度ナンバー1のデンマークでも・・・) [デンマークの社会]

人と人とのつながりを住まいの中で再生しようとする取り組み。
日本でも少しずつ始まっている。

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2010年12月31日のブログで、デンマークの高齢者の孤独家族のつながりの希薄さなどについて書いた。


こうした状況を受けて、デンマークでは、高齢者が血縁を超えた新たな関係を結びなおそうとする動きがある、とも書いた。



それは、仲間との楽しい暮らしを実現する住まい方、コ・ハウジングのことだ。
デンマーク語では、bofaellesskab という。


ハード面では、それぞれのプライベートスペースとしての独立した住戸と、仲間と集うことができる共用スペースをもうける。


広い敷地のなかに、住戸と共用スペースを建てて配置する場合もあるし、集合住宅のなかに、個人の住戸と共用スペースをもうける場合もある。



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<↑ あるコ・ハウジングの敷地の見取り図>


コ・ハウジングの住人は次のように語る。


「人と一緒に住むと力がわいてくる気がするよ。 仕事からぐったり疲れて帰ってきても、誰かがいつも庭にいる。 そして一緒にコーヒーでもどうかって聞いてくれるんだ。 コーヒーを飲みながらちょっとおしゃべりすると、疲れがふきとんでしまう。 ここにいると寿命が伸びるような気がするよ。」


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<↑ 共用スペースに集まるコ・ハウジング入居者たち>


コ・ハウジングに住むのは高齢者になる一歩手前のシニアたちが多い。
自分が残りの人生をどのように過ごしたいか考えて、仲間と楽しい生活を送ることができる住まい方を実践する人たちだ。



コ・ハウジングの人気はますます高まっている。
専門家は次のように指摘する。


「最近の世界金融危機によって人々の連帯感が高まったように感じます。
ここ数年、人とのつながりを求めてコ・ハウジングに入居する人がどんどん増えているのです。」


人口が約550万人にすぎず兵庫県程度という小さな国デンマークで、シニア向けコ・ハウジングの事例は200を超える。


コ・ハウジングで大切なのは、「ゆるやかな協同性」という点だ。
生活するのはあくまでもプライバシーが守られた一般的な住戸。
人と触れ合いたいときに、人と交わることができる。


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   <↑ コ・ハウジングの住戸(プライベートスペース)>



入居者同士の協同の食事会を行っているところもあるが、月に一度とか、何かの行事のときのみ、など、窮屈すぎないゆるやかな結びつきを保っている。



デンマークのコ・ハウジングに関心をもった方、日本で同様の取り組みがどのように広がりつつあるのか関心のある方は下記の本をぜひ。


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シニアによる協同住宅とコミュニティづくり ~日本とデンマークにおけるコ・ハウジングの実践

上野勝代・石黒 暢・佐々木伸子 編著

ミネルヴァ出版,2011年2月


デンマークのコ・ハウジングの変遷や、最近の動向についても詳しく書いている。
事例も豊富に写真入りで紹介されている。

日本の事例もたくさん掲載されている。



仲間との楽しい住まい方。
あなたはコ・ハウジングに住んでみたいと思いますか?


(参考文献:
Danmarks Radio nyheder 29.sep.2009 "Flere famlier flytter sammen"
Danmarks Radio nyheder 05.nov.2009 "Olde-koller hitter hos aeldre")
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