デンマークのオルガニストとの出会い [デンマークの文化]
デンマークのオルガニストの一家が来日されました。
京都で初対面。
↑ ポウルさんのオルガン演奏のCD
ポウル・バルスレウさんは、オルガニスト・ピアニスト。
デンマークのスヴェンボー市の教会でオルガンを弾くかたわら、各地で演奏活動をされているそうです。
知人を通じて紹介され、今回の来日時にお会いすることになりました。
妻のギテさんと子ども3人(13歳の女の子アナ、10歳の男の子ラスムス、8歳の男の子シモン)と一緒です。
京都と北海道で演奏会をされるようですが、それ以外はフリーらしいので、この日は友人と一緒に京都をご案内しました。
前日に清水寺、平安神宮、ハンディクラフトセンターに行かれたと聞き、どこにお連れしようかなあとしばし悩みました。
朝に京都駅で待ち合わせ。まずはすぐに行けるスポットとして、まず伏見稲荷神社に行くことに。
JRでたった5分でJR稲荷駅に到着。
鳥居が立ち並ぶところ通って山をずんずん登っていきます。
確かにこの鳥居の数は圧巻です。
外国人観光客が喜ばれるスポットですね。
それに、この猛暑でも、ここは涼しい。暑さがずいぶんしのげます。
途中で池があったり、休憩所があったり。
自動販売機がある光景は興ざめですが、ポウルさんたちは、
「こんなに暑いんだもの。自動販売機があちこちに置かれているのは当然だと思う」
といって、何度も飲み物を買っていました。
2日前に日本に着かれたので、時差ぼけで大変なのかなと思っていたのですが、
一家そろって本当に元気です。
「着いた日の夜に12時間も寝たので、時差ボケも解消されて、みんな元気だよ」
と言われていました。
さすが音楽家らしく、さまざまな音に関心を示されていて、ウグイスの声が聞こえると、
これは録音しなきゃ!とボイスレコーダーを出して録音されていました。
また、町中からこれほど近いところにこんな美しい自然を楽しめる場所があるなんて、素晴らしい、
と言われていました。
太い竹が立ち並ぶ竹林を見つけると、「こんな竹林見たことない」と写真を撮られていたり、
ちょっとした谷の部分に小川が流れているのを見つけると、「きれいだね」と、みんなで眺めていたり。
デンマークも自然が多いのですが、このような景色はデンマークにはないので、印象的のようでした。(私たちにとっては何でもない風景なのですが。)
伏見稲荷を見終わったら次のところに移動しようと思っていたのに、ふと気付くと時刻はもう午後1時。
京都駅に戻って昼食をとることになりました。
回転寿司を希望されていたのですが、近くになかったので、一般的なお寿司屋さんに行くことに。
子どももお寿司を食べられるのかな・・・とちょっと心配になりましたが、問題なく食べていました。
初めて食べる生のイクラは口に合わなかったらしく、残していましたが・・・
子どもたちもおはしの使い方もが手でびっくり。家で時々おはしで食べていると言っていました。
10歳のラスムスに「いただきます」と「ごちそうさま」を教えてあげると、きっちり手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」と言っていました。覚えの早さと発音のよさにもびっくりでした。
昼食後は京都にある私の実家でお茶とおしゃべりを楽しみました。
会話も盛り上がり、とても楽しいひと時でした。
ところで、ポウルさんたちが話していた日本の印象や疑問を少し挙げてみます。
☆日本では自転車に乗っている人でヘルメットを使っている人が少ない。
→デンマークではヘルメットをかぶっている人が多い。
☆自転車道がないので、歩道で歩行者と自転車がぶつからないのか気になる。
→デンマークでは、広い道路には自転車道が整備されていて、歩行を自転車が通ることがない。
☆公衆トイレのウォッシュレットにびっくり。あのボタンを押したらどうなるのか?
→デンマークにウォッシュレット便座はない。
☆鉄道の駅がとても清潔でごみが落ちていない。
→ここ最近、デンマークの駅あるいは街そのものがとても汚くなった。特にコペンハーゲン。これは個人のモラルの問題。
☆道路や駅にごみ箱がすくない。
→デンマークでは多く設置されている。
確かにそうですね・・・。
街が全般的に清潔であるのは、日本の誇るべき文化ともいえると思います。
「ごみ箱が少ないのに、人がごみをそこらじゅうに捨てていないのがすごい」と言われていました。
ポウルさん一家とは、今年の夏にデンマークに行くときにデンマークで再会する予定です。
ポウルさんのHPでは彼の音楽も少し聴けます。
http://www.povlbalslev.dk/
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