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小学校で出張授業をしました(1) [授業]

デンマーク現代社会ゼミの4年生で12月に取り組んだプロジェクトは、小学校での出張授業。テーマは「デンマークとクリスマス」。まず、デンマークという国について簡単に説明し、そのあと、デンマークでのクリスマスの祝い方、そしてクリスマスに食べるお菓子についてプレゼンテーションすることになりました。
小学校といっても、公立の小学校ではありません。「わくわく子ども学校」という、NPOが運営する箕面市内のオルタナティブ・スクールです。ここでは、「子どもは自ら学ぶ意欲をもち、自らの力で学ぶことができる」という学習者中心の考え方に基づいた教育を実践されています。

前月の11月にはわくわく子ども学校のスタッフである藤田美保さんが、デンマーク現代社会ゼミに来てくださって、日本の教育の現状、そして視察されたオランダの教育現場についてお話してくださいました。複数の教育現場を経験された藤田さんの話には重みと説得力がありました。「藤田さんのお話を聞くのは授業1コマだけでなく2コマは欲しかった!」という声があがったほど学生たちには好評でした。

続いて12月は私たちがわくわく子ども学校に出向いて子どもたちにプレゼンテーションをする番です。
この出張授業プロジェクトの目的は大体以下の通りです。

子どもたちの立場から・・・
・私たちが研究対象としているデンマークという国とその文化・社会について理解を深める。
・大学生と触れ合い、プレゼンテーションを聞くことによって、世界や関心を広げる。(大学での勉強に関心をもち、勉学意欲がアップすることも期待される。)

学生の立場から・・・
・子どもたちにとって理解しやすいプレゼンテーションを準備することにより、プレゼン・スキルをアップさせる。
・自分たち自身もデンマークについて詳しく調べることにより、デンマークに対する理解をより深める。
・わくわく子ども学校や子どもたちの様子を観察し、オルタナティブ・スクールの実践をじかに知る。

出張授業の準備にはゼミの授業2回分をあてました。4年ゼミの学生5名で役割分担を決め、デンマークの概略担当を1人、クリスマスの解説担当を2人、クリスマスのお菓子の解説担当を2人、としました。それぞれの担当のパワーポイントが出来上がった段階で、リハーサルをし、互いのプレゼンについてコメントし合いました。

「小学生高学年にとってこの表現はわかりにくいんじゃない?」
「話すときは、スクリーンのほうばかり見るんじゃなくて、聞き手の顔をしっかり見たほうがいいよ。」
「1枚のスライドに文字の量が多すぎるので、書くのは少なめにして後は口頭で説明したら?」
「子どもたちの興味を引きそうなこの画像はすごくよいと思う。」

などなど、いろいろな意見を出し合いました。

日頃、ゼミのなかでプレゼンは何度もしていますが、それとこれとはまったく違います。
デンマークについてまったく前提となる知識がない子どもに対して、いかにわかりやすく、そして楽しく伝えるか。プレゼンというものは、相手主体の行為です。自分本位に好き勝手に自分をアピールするべきではなく、相手本位で相手のためになるよう入念に検討・準備して行うものです。小学校高学年の子ども、という聞き手を常に念頭において、準備を進めることを心掛けました。

さあ、本番では、子どもたちを惹きつけてうまくプレゼンできたのでしょうか?

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