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感謝する心 (1) [雑感]

「○○力」という言葉が流行っている。「幸せ力」、「出会い力」、「孤独力」。
(そういえば、「老人力」という言葉もあったっけ。)

最近、「感謝力」という言葉を耳にした。ハッピーに生きるためには、感謝する心を持つことが大切で、その感謝する気持ちを感じられる力を感謝力ということらしい。



考えてみると、感謝力を高めるのは本当にむずかしい~。感謝すべきことはたくさんあるはずなのに、つい感じるのは不満ばかり。

つい先日、会員となっている、アレルギーっ子をもつ親の会の新年会に参加した。そのときに、同じ年頃の子どもを持つお母さんたちと話をしたが、赤ちゃんの頃に、アトピーが酷くてどんなに大変だったかという話題になった。

「うちは顔中が湿疹でジュクジュクで、服が汚れて着替えさせてばかりだったわ。」
「うちもそう。子どももかゆくて夜も眠れないから、母子ともに常に睡眠不足だったわ。」

湿疹が酷かったうちの長男は、ちょっとでも掻くと血だらけで見るも恐ろしい光景になったので、常に抱っこして手を握っていなければならなかった。同じような赤ちゃんが自由に床で這いまわったりおもちゃで遊んだりして、お母さんがその間に家事をしているのを見ると、とてもうらやましかった・・・ うちの子どもは少しでも目を離すと掻いて出血するので、手も目も常に離せない状態。時には、車を運転しながら、身体をねじって、後部座席のベビーシートに座っている息子の手を片手で押え、もう片方の手でハンドルを握っていた(今思うとなんと危険な・・・)。

夜は夫と交代で子どもの手を握って掻かないようにする。母乳で育てていたこともあって、母子ともに30分から1時間おきに目を覚ます時期が長く続いた。育児休暇から仕事に復帰してからも、しばらくはそんな睡眠不足の日々が続いた。あのときは、子どものアトピーさえ治ればどんなに幸せだろう。そして、一晩中、ぐっすり眠れたらどんなにいいだろうと強く思ったものだ。お母さん仲間と話していると、そんな記憶がよみがえってきた。

「あのときは無我夢中だったけど、今考えると自分でもよくやったと思うわ。」
「ほんとほんと。そう思うと、とりあえずは子供の湿疹がよくなってグッスリ寝てくれる今は幸せだなあ。」
「なのに、そんなこと忘れて、新たな不満ばかり口にしてしまうのよねー。」

我が家の場合、長男のアレルギーそのものは治ったわけでなく、食物アレルギーはまだまだある(卵、乳製品、大豆、小麦、ゴマ、そば、ナッツ類など)。しかし、食生活に最大限配慮しているおかげか、肌はとても綺麗になった。それだけで本当~に幸せだ。(また、次男は長男よりアレルギーがずいぶん軽い。)

忙しい毎日に振り回されて時間が過ぎていくが、時々、ゆったりした気持ちで自分を振り返り、感謝力を高めるよう心掛けなければ、と思う。








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