汚れることはいいこと? 外遊びのススメ [デンマークの生活]
「汚れることはいいことだ」(Snavs er godt)
こんなキャンペーンがデンマークで展開されている。ゼミの学生の卒論作成に役立つ文献を探しているときにたまたまこんなウェブページを見つけた(http://www.omo.com/dk/snavsergodt/index.php?id=7701)。
↑キャンペーン・ロゴ
OMOという洗剤ブランドとデンマーク遊び場協会というNPOが協働して行っているもので、子どもの外遊びの重要性を強調し、その促進に取り組んでいる。服を汚すことなど気にせず思いっきり泥んこになるまで遊んで、汚れた服はOMOの洗剤で洗ってもらおうということらしい。。。
子供と自然の関わりを大切にし、自然保育所などの取り組みが注目されているデンマークでも、子どもの外遊びが減ってきており、ゲームやパソコン、テレビにかじりついている子どもが増えている。子どもの運動不足、肥満も深刻だ。親たちも外遊びの重要性を理解していながらも、外で遊ぶように促したりなどの行動は伴っていないようだ。
デンマークの子どもの外遊びに関する調査(2006年)では次のような結果が明らかになった。(回答は5-15才の子どもをもつデンマークの親630人。)
●96.2%の親が、外遊びによって子供の体力、忍耐力が向上すると考えている。
●94%の親が、外遊びによって子供の服が汚れてもかまわないと考えている。
●63.8%の子どもがコンピューターゲーム、テレビ、ビデオ、チャットに週10時間以上を費やしている。
●51%の親が、子どものゲームやチャットに費やす時間を制限していない。
このキャンペーンのキャッチコピーがなかなか面白い。
「・・・汚れを気にせず遊ぼう。忘れないで、汚れは消えるけど、素晴らしい思い出はいつまでも消えないってことを。」
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