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オープンキャンパス ~時代の飢餓を満たすもの [大学]

7月28日(土)は大阪外国語大学として最後(今年10月から大阪大学と統合されるため)のオープンキャンパスが実施された。オープンキャンパスとは、大学への入学を考えている高校生にキャンパスを紹介・公開するイベント行事だ。

  ↑オープンキャンパスのパンフレット


そのなかで各専攻語がそれぞれの専攻の勉強について説明し、そのよさをアピールする「専攻語企画」があり、私たちデンマーク語専攻はかなり力を入れた企画を行った。総勢9名の学生にお手伝いしてもらい、教室をデンマーク関係の物で飾り付け、展示物を貼り、訪れた高校生にデンマーク語専攻がいかに充実しているかを伝えた。在学生から一言ずつ高校生に向けてメッセージを言ってもらうのだが、みないかにデンマーク語専攻が楽しいところかや、デンマーク語の勉強がいかに楽しいか、そしてデンマークがどんなに素晴らしい国かを語ってくれた。毎年のことながら在学生の言葉には心を打たれるものがある。デンマークが大好き!デンマークについて勉強するのが楽しい!というのが伝わってくるから。私が高校生でこれを聞いたら絶対デンマーク語専攻を受験したいと思うだろうな。さらにスカンジナビア政府観光局から毎年提供いただく美しいパンフレット類と、デンマーク語専攻の名誉教授が作成されたクロスステッチ刺繍の写真が入った絵ハガキを配布する。これをもらったらますますデンマーク語専攻に行きたくなるんじゃないの~ と自分たちの専攻語企画を自画自賛~。

「デンマークは安全な国です。留学することになっても保護者の方は安心して子供さんを送り出すことができるでしょう。」
専攻語の紹介をするときに専攻語代表はこのように話す。子どもに付き添って来ていた保護者数名はみなここで大きくうなずく。これはデンマークの大きなセールスポイントだろう。犯罪件数を比較すると決してデンマークは日本より犯罪率が低い国とはいえないが、夜にコペンハーゲン中央駅周辺を歩いたりしない限り、身の危険を感じることは少ないし、比較的安心して生活することができる。
(南米のとある専攻語の先生が、「うちの専攻では、学生が専攻している国に旅行したいと言っても親があの国は危ないと反対することが多いんですよ」と話してくれたことがある。もしかしたら、受験する前に「そんな危ない国の言葉を専攻するなんてやめなさい」と親からストップがかかることがあるのかもしれない。)

ほかにもデンマーク語専攻が受験生にアピールできるポイントはいろいろとあるだろう。
先日亡くなった作詞家の阿久悠さんが作詞の際に心がけていたのは「時代の飢餓を満たす」ということだったらしい。時代を読み、時代が求めているものを言葉にして詞をつくる。時代の飢餓感にボールが命中したときに歌が時代をとらえるのだという。デンマーク語専攻の教育・研究は、どのような点で時代の飢餓を満たすことができるのか。オープンキャンパスのみならず、いろいろな場で、そのような点をアピールしていくことが大切だと思った。

 

 


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